文化

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棃(リー)苗文化

海南棃(リー)族の祖先は、五千年前に、大陸から移住した百越人と呼ばれている人たちです。彼らは最も早い原住民で、海南島の独自の民族です。苗(ミャオ)族は四百年前に、広東と広西と両地からの苗族駐在軍隊から多世代にわたって居住するようになった民族です。これらの少数民族文化は長い歳月を経て、この土地でぶつかったり、融合したりして、輝く結晶を作り出しました。

棃(リー)族の織物――「黎錦」は中国の非物質文化遺産(無形文化遺産)となっており、また、棃族の竹竿ダンス、竹筒飯、山蘭酒など、観光客にとって魅力的な重要民族文化です。

「三月三(サンユェサン )」とは、棃(リー)族と苗(ミャオ)族の伝統祭日です。毎年の旧暦三月三日に、棃(リー)族や苗(ミャオ)族の人々が集まって、歌ったり、ダンスしたりして共に祝います。また、五指山、三亜、保亭などの海南省の他地域の少数民族地区もこの日に三月三の祭りを行い、歌やダンス以外にグルメフェア、伝統競技、農産品交易会などのイベントも行います。

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左遷文化

海南省は歴史上、左遷される人々の流刑地でもありました。その故、この土地に歴史の有名人がたくさん住んでおり、豊富な歴史文化資源を残してくれました。そのうち、北宋の詩人・書家である蘇東坡は、海南省の歴史や民俗風習に最も大きな影響を与えた一人です。現在、蘇東坡を記念する場所は二箇所あり、一つは「五公祠」と並びの「蘇公祠」であり、もう一つはダン州にある「東坡書院」です。

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南洋文化

海南の人々はそのほとんどが福建省、広東省からの移住者で、海南文化は中原(黄河中下流域にある平原)の文化にルーツを持ち、媽祖文化によって繁栄がもたらされましたが、南洋の影響も色濃く受けています。スローライフで繁栄している海口騎楼老街から逸材を輩出したことで有名な文昌華僑の里まで、東部の桃源郷である博鰲(ボアオ)水城から西部の蘇東坡(蘇軾)がかつて足跡を残した中和故城まで、そして海南島の最北部にある文昌市の鋪前鎮から最南部にある三亜の崖城古城まで、そこに建ち並ぶ南洋スタイルの騎楼(道路に面する建物の一階部分に一定空間を設け、半戸外空間にする建築形式)や華洋折衷の住居には、その昔、南洋の冒険から帰還して故郷に錦を飾った海南の人々が前世紀にもたらした記憶と物語が今もそのままの形で残されています。

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疍家(ダンジャ)文化

疍家(ダンジャ)は長年海上で暮らしているため、彼らにとって船は家、漁業は仕事であり、古代では「疍(ダン)民」と呼ばれていました。疍家の歴史は七千年前の「河姆渡時期」に辿りつくことができます。海南省の疍家人口は約4万人あり、福建省と広東省の沿海地区からわたって、主に陵水県や三亜市に暮らしています。彼らは海上の「遊牧民族」と呼ばれ、内陸と異なる民俗風習を持っています。その中、一番知られているのは「咸水歌」という 疍家の独特な漁歌です。その他、独特な海祭り、結婚や葬式の風習などもあります。

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